【統計基礎】変動係数

ばらつきを見る尺度として標準偏差があるが、ばらつきを比較する尺度としては必ずしも適切では無い。
個々の値の大きい(平均値の大きい)集団の方が、標準偏差が大きくなる可能性が高いからである。

この場合、標準偏差をそれぞれの平均で割った変動係数(CV)がばらつきの比較に用いられる。

{ \displaystyle
CV=\frac{\sqrt{\sigma^2}} {\overline x}
}

たとえば、幼稚園児と高校生の身長を比較した場合、標準偏差は平均値の大きい高校生の方が大きいが、変動係数は幼稚園児が大きいことから、幼稚園児の方が高校生に比べて身長にばらつきのあることがわかる。